PlasmaTalk特別企画 コラボレーションウェビナー×Fraunhofer IFAM:雰囲気ガス制御下における大気圧プラズマ処理の効果と可能性

Tuesday, 06-20-2023
60 min
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今回は、科学技術分野におけるヨーロッパ最大の応用研究機関であるフラウンホーファー研究機構とのコラボレーションウェビナーです。

 

ドイツ、ブレーメンのフラウンホーファーIFAM (生産技術・応用マテリアル研究所) より、Dr.Regula にスピーカーとしてご参加いただきます。IFAMはフラウンホーファー研究機構の中でも、表面と機能性材料に特化した研究を行う機関です。

Dr.Regulaは現在、大気圧プラズマシステムを使用した表面の活性化、およびさまざまな用途に向けたナノテクノロジーコーティングの研究を担当しています。

 

今日、特殊産業に応用可能な新しい技術を求める声が一層高まっています。この状況を踏まえ、各種表面・素材を雰囲気制御下でプラズマ処理して得た研究結果と考察をいくつかご紹介します。

 

 

【講演概要】

『雰囲気ガス制御下における大気圧プラズマ処理の効果と可能性

 

大気圧プラズマによる表面改質や表面機能化は、その処理能力の高さと導入の容易さから、多くの生産現場で導入されています。

 

一方で、燃料電池や医療用途、各種電子部品といった高付加価値製品への品質要件は増加の一途をたどり、表面の高度な機能化といった、よりシビアな要件をお持ちのお客様も増えています。処理能力の高さや真空機器を使わない導入、メンテナンスの簡便さといった大気圧プラズマのメリットは活かしつつ、求められる厳しい要件を満たすにはどうすればよいのでしょうか。

 

大気圧プラズマ処理は一般的に、大気雰囲気下で行われます。このような場合では特に、酸素が表面活性化とプラズマポリマー層の蒸着において重要な役割を担います。プラズマ処理に使用するガスそのものに酸素が含まれずとも、周囲大気の酸素含有量によって大気圧プラズマの処理効果に影響が及ぶことは多々あります。その結果、大気圧プラズマの処理効果が限定的になってしまうケースもあります。

この場合の対策として、「処理中の雰囲気ガスを制御する」ことが大気圧プラズマの効果を高める鍵となります。大気圧プラズマ処理の活用幅を更に拡げられるよう、装置側の開発と検証効果の速報をご紹介します。

 

【トピックス】

  • 大気雰囲気下 vs 雰囲気ガス制御下でのプラズマ処理
  • 大気圧プラズマ処理を雰囲気制御下で行う場合の課題と展望

 

【Dr.Christoph Regula略歴】

ハンブルグ大学(ドイツ)で物理学を専攻、磁気微細構造のプラズマアシスト蒸着とその特性についての研究に取り組み、課程を修了。ブレーメン大学(ドイツ)化学部でプラズマ化学を研究し、大気圧下でのプラズマ重合蒸着(表面の洗浄・活性化)についての論文により博士号を取得。現在は、Fraunhofer IFAM(ドイツ、ブレーメン)にてシニアリサーチアソシエイト兼日本リージョナルマネージャーとして表面処理分野の研究に取り組み、大気圧プラズマシステムによる表面活性化や、コーティングや接着用途を目的としたプラズマ重合層蒸着、乾式化学活性化などの研究を行う。

またプロジェクトマネージャーとして、表面分析や特性評価などのさまざまなR&Dプロジェクトの概観と指導も行う。

 

【配信方法】

  • プレゼンテーション:日本語字幕付き録画配信
  • 質疑応答:リアルタイム配信(逐次通訳のため、日本語にてご質問いただけます)

 

※※ 注意事項 ※※

  1.  このウェビナーは無料ですが、ご参加いただくには事前登録が必要です。
  2. ご参加の受付登録完了の通知は後日、表示名「ZOOM <no-reply@zoom.us>」より、ご登録いただいたメールアドレス宛にお送りいたします。
  3. 当方の都合上、ご参加のご希望に添えない場合もございます。その旨の通知も送付させていただきますが、何卒ご了承願います。
  4. 上記2通の受信がご確認いただけない場合は、迷惑メールボックスに届いている可能性がございます。お手数ですが、ご確認のほどお願いいたします。
  5. ご登録前に必ず登録規約の内容をよくお読みいただき、同意の上、ご登録くださいますようお願いいたします。 

 

Dr. Christoph Regula

フラウンホーファーIFAM

シニアリサーチアソシエイト/日本リージョナルマネージャー

ハンブルグ大学で物理学を専攻、ブレーメン大学にて博士号を取得。現在は、Fraunhofer IFAMにて表面処理分野の研究に取り組み、大気圧プラズマシステムによる表面活性化や、コーティングや接着用途を目的としたプラズマ重合層蒸着、乾式化学活性化などの研究を行う。また、表面分析や特性評価などのさまざまなR&Dプロジェクトの概観と指導も行う。

三好永哲| Hisanori Miyoshi

セールス&アプリケーションセールス

専攻は物理。医療機器、飲料食品製造、非破壊検査などのさまざまな分野経験を経て、現在は日本プラズマトリートでOpenair-Plasma®やPlasmaPlus®のアプリケーション開発のサポートを担う。