プラズマトリートグループのベネルクス三国代理店のライコベル社が4月に主催したOpenair®プラズマセミナーは、ワクワクするフィナーレで最高潮に達しました。パンチ・パワートレイン・ソーラーチームの新しいレーシングカーに使われているCFKパーツのプラズマ前処理実演をセミナー参加者は体験しました。
2015年4月22日、ライコベル社のドアが開かれた時、ワークショップ参加者の目は大きく見開かれました。目の前にIndupol Oneが置かれていたのです。これはベルギーのPunch Powertrain Solar Teamのレーシングカーで、チームはベルギーのルーバン大学工業エンジニアリング学部の学生で形成されています。初めてのレース参加はWorld Solar Challenge 2013で、今年1月に行われた2015 Abu Dhabi Solar Challengeに参加し砂漠から返ってきたところです。学生が丹精込めて作り、まだ名前も形も極秘にされている新デザインのソーラーカーのIndupol Oneは前モデルとなります。新モデルには、新しいデザインと更なる開発の他に特別なイノベーションが使われています。それは、初めてCFKパーツに大気圧プラズマで接着前処理が施されたことです。
どこにどのように前処理が効果を発揮しているのかを参加者はOpenair®プラズマセミナーの最後に実演で体験しました。ベルギーのデーアーレイク拠点を置くRycobel NV社は、この特別なイベントのために様々な工業分野から専門家を招きました。ライコベル社はプロセス最適化や品質管理のための測定器をヨーロッパ全土で取り扱うスペシャリストです。ビジネスパートナーであるKurt Rommens、Frederik Castelain、Vincent Riusの三氏が率いるこの会社は15年前からプラズマトリートの代理店としてベネルクス三国で成功を収めています。
プラズマのスペシャリストであるKurt Rommens氏がOpenair®プラズマテクノロジーの幅広い活用の可能性について講演をした後、Dokus Soetemans氏に引き継ぎました。23歳にして16人からなるソーラーカーチームを率いる彼は、ソーラーレーシングカーのプロジェクトが若いデザイナーとビルダーにとって大きな挑戦であったことを参加者に語りかけました。
チームがCFKパーツの接着性改善のために大気圧プラズマを新しい車に使うことを決定したことに感動したと彼は報告しました。これを導入することで、炭素樹脂強化プラスチックの前処理が大幅に縮小されたことだけでなく、以前の処理に比べてかなりの重量の軽量化にもつながりました。
今年8月にソーラーレーシングカーの新モデルが発表されます。続いて、Openair®プラズマで処理されたソーラーカーと次の世界大会への大旅行、すなわち今年10月にオーストラリアで開催されるBridgestone World Solar Challenge 2015出場のチームが紹介されます。