プラズマトリート
ニュース・リリース

プラズマトリートが新しいプラズマノズルを発表

あらゆる用途に最適なプラズマノズルを。
温度に特に敏感な素材の処理、広範囲の表面前処理、均一な表面コーティングへの対応。
大気圧プラズマ技術の世界的マーケットリーダーであるPlasmatreat GmbH (本社：ドイツ・シュタインハーゲン） は、3種のプラズマノズルを新たに発売し、上記の特殊アプリケーションを含め、多様な製品ポートフォリオを展開しています。ノズルは昨年10月に開催された見本市 K2022で初めて一般公開されました。

プラズマ技術は、次の工程に向けて材料やそれらの組み合わせを最適な状態に整えることを目的に、幅広い材料の表面特性改質に利用されています。プラズマトリートはそのためにさまざまなプロセスを開発してきました。たとえば金属やガラスの微細洗浄では、Openair-Plasma^®を用いて表面から埃・油脂・離型剤・添加剤を優しく安全に取り除きます。その結果、表面エネルギーが高まり、基材表面の濡れ性が最適化されます。また活性化の間、無極性プラスチックなどの基材表面はプラズマで励起した分子と反応します。その過程で酸素基がプラスチック表層に導入され、接着力が大幅に向上するため、接着・塗装・印刷・シーリングが容易になります 。そしてプラズマによってはじめてそれらのプロセス自体が可能となるような場合もあるのです。環境に優しい前処理を行うため、圧縮空気のみを使い、特殊ノズルを通過させて、ピンポイントの精度で基材にプラズマを照射します。アプリケーションに応じて距離や処理幅、処理速度を調整でき、当該プロセスに最適なノズルを選択できる点がプラズマトリート独自の強みとなっています。またこの他に、ナノコーティングによって、表面に接着促進層や耐腐食コーティングなどの機能性を付与するPlasmaPlus^®テクノロジーがあります。PlasmaPlus^®ではプラズマノズルにプリカーサーを注入し、必要な特性を持ったナノ層を蒸着させます。

RD2005PAD：平面素材のコーティングに対応するユニークな回転式ノズル

PlasmaPlus^®コーティングに最適な回転式ノズルRD2005PADが新たに発売されました。このプロセスではナノコーティングにより、 お客様のご要望に合った特定機能を平面素材の表面に付与します。超疎水性や接着促進、超親水性コーティングまで、応用範囲は多岐に渡ります。プラズマトリートは、プリカーサー供給機能を搭載した初の回転式ノズルRD2005PADで再び新たな技術を切り開きました。コーティングを塗布するアプリケーションにおいて、これまでに世界のお客様に採用いただいているのは固定式ノズルですが、そのノズルの特徴とは選択的な表面の機能付与でした。回転する新ノズルは平面素材のコーティングに適しており、PlasmaPlus^®プロセスを高強度で行っても極めて均一に処理できることが特徴です。処理により信頼性の高い機能層が形成されることで、コーティング面の理想的な接着・印刷・塗装が実現します。

PFW10LT： 温度に敏感な素材に最適なOpenair-Plasma®ノズル

プラズマトリートは、熱に敏感な素材や表面を強力に活性化する低温ノズルPFW10LTを新たに開発しました。60°C未満の低温使用を想定した設計で、次の工程 (接着など) に向けてプラスチックを極めて穏やかに前処理します。穴や溝などの狭いエリアや輪郭、3D部品の奥まった表面、医療部品・製品の処理に最適なノズルです。プラズマノズルPFW10LTの処理幅は約4mmとなっています。

PFW100： 平面処理に最適なOpenair-Plasma®ノズル

平らな部品や表面の高速かつ幅広な処理に最適なプラズマノズルPFW100が新たに発売されました。特に薄いプラスチックフィルムなどの熱に弱い素材、合成繊維不織布などの繊維製品の前処理に最適で、ガラスや金属の表面洗浄にも対応します。PFW100はノズル1 本につき最大相対速度200m/min、処理幅100mmで均一な前処理を行います。処理幅は複数のノズルを組み合わせることで柔軟に変更が可能です。