フロントガラス――揮発性有機化合物(VOC)を使用しないガラス接合

自動車製造工程においてフロントガラスを設置する際、セラミックコーティングを施したガラス板のエッジを金属製車体の塗装済フランジ部に接合しなければなりません。従来、プライマーを用いて必要な接着強度を得るために、この種のセラミックコーティングガラスの表面を処理していました。ケミカルなプライマーには揮発しやすい溶剤が含まれています。そのため、自動車の製造中に溶剤が周囲環境に放出され、さらには自動車の製造後も、自動車本体からある程度放出されることになります。

フォードモーター社では、このウェットケミカル前処理法から、環境に優しく、揮発性有機化学物質を使用しない全自動プロセスへの全面的な切り替えに初めて成功しました。PlasmaPlus® プロセスを用いたプラズマポリマーナノコーティングシステムは、接着技術分野における優れた応用技術として利用されています。

実際には、まずOpenair-Plasma® クリーニングにより、クリーニングを行うと同時にセラミックコーティングの表面を大幅に活性化します。 クリーニング後、直ちにPlasmaPlus® ナノコーティングを選択的に施し、フロントガラスのガラス‐セラミック表面にポリウレタン(PU)接着剤を確実に付着させます。

環境に優しく、プライマーレス: Openair-Plasma®コーティングによる、プライマーを使用しないフロントガラスの接合

Openair-Plasma®と
PlasmaPlus®を活用し、

フロントガラスをプラズマ処理するメリット

  • 超微細洗浄を確実に行うと同時に、表面を均質かつ大幅に活性化揮発性有機物を含有する溶剤が不要セラミック表面と金属とを確実に接着高いプロセス稼働率、プロセスの全自動化、製造ラインに簡単に組み込み可能材料コストと運転コストを削減環境に優しく、コスト効率に優れた技術

Larry Haack

フォード・モーター社研究開発センター(RIC)、米国ミシガン州ディアボーン(Dearborn, MI, USA)

特許を取得したこの新プロセスは、費用削減の可能性を持っています。

- Larry Haack, フォード・モーター社研究開発センター(RIC)、米国ミシガン州ディアボーン(Dearborn, MI, USA)

この分野における興味深い成功例

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ガラスセラミックス表面接合用プラズマ処理

ガラスセラミックス表面の接合用Openair-Plasma®処理によるプライマーの廃止

フロントガラスの接合。フロントガラスへのプラズマ処理とナノコーティング

Openair-Plasma®処理とPlasmaPlus®ナノコーティングによるフロントガラス接合用製造プロセスのカット

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今後の展覧会とイベント

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