ライフサイエンス業界向けOpenair-Plasma®:化学/生化学
化学化合物の製造は、現在でもそのほとんどが、適切な配合に基づいてバッチ式で行われています。しかし、調薬法など高度にカスタム化した組成を有する物質の製造が求められる場合、この従来方法では非常に労力を要し、オート化するのが難しいとされています。
オート化には、極めて精密に調合できるするフロープロセスや混合プロセスを使った連続反応技術が必要となります。例えば、目的とする化学反応を起こさせるためにエネルギーを付与する必要がある場合、これまでは加熱またはフレームでのみ処理をしてきました。フレーム処理では自然な酸化の原因となるため、化学物質にフレームを直接接触させることはできません。
ナノ技術:生体システムにおけるナノ粒子の分散性 ‐ 凝集を生じないナノ粒子
生体システムにおけるナノ粒子の挙動を解明すれば、治療法に関する全く新しい可能性へと向かう道を開くことができます。
ナノ粒子と細胞との間に目的とする相互作用を生じさせると同時に(化学反応界面)、液体中にナノ粒子を分散させるために、表面に適切な処理を施します。
プラズマトリート社は、ナノ粒子のプラズマ前処理に使用する粒子を連続的に供給する機能を備えたプラズマ反応装置を開発しました。その際に、特に大きな課題となったのが、ナノ粒子(ナノ粉末)の凝集の防止でした。
この技術では、渦電流原理を応用することにより、極めて均一性の高いナノ粒子をプラズマに供給し、連続的かつ再現可能なプロセスを実現しています。